笹谷 義則

江戸表具 笹谷 義則 Yoshinori Sasaya

江戸表具
笹谷 義則

【工芸者略歴】

表具師 今成正治に師事
江戸表具及び古書画の修復を学ぶ
表具展出品
現代表装 創作表装研究会参加 グループ展

昭和14年 生まれ
平成5年  江戸川区伝統工芸会 表具出品 以降毎年出品
平成13年 第18回江戸川伝統工芸展 教育委員会賞受賞
平成16年 「中学生伝統工芸を学ぼう」で表具の実技体験学習を行う 以降毎年実施
平成19年 江戸川伝統工芸産学公プロジェクトに参加
      USAロードアイランド造形大学、美術専攻 日本の表装文化を講演・実演

カルチャー表具講師

【工芸者より】
私には弟子が居ります。私のせがれです。
表具の仕事で一番大切なことは弟子を信頼する事であり、また技術では基本を習得する事であります。
特に難しい作業が裏打ちであり、中には、書道紙や裂地、絹絵など、ご依頼者であるお客様の大切な作品や思い入れのある作品を仕上げる事が多々あるため、師匠である私が弟子のそばにいて仕事を見守りつつ指導しています。
かつて、私が修行していた頃も、師匠にそうしていただいたように・・・そのうちきっと弟子であるせがれも一人前の仕事が出来るようになる事を信じ楽しみに、そして期待しております。

【表具(表装)のお話】
表具(表装)とは、経や書画、絵画等を保存する為に、裂地(きれじ)や和紙を裏打ちしたものをいいます。

掛け軸、ふすま、巻物、屏風などを仕立てる技術の基本は同じですが、「三大表具」と呼ばれる【京表具は「雅」】・【江戸表具は「粋な色と柄」】・【金沢表具は「重厚さと気品」】といった地域による特徴があります。

現代の住宅では日本建築が減り、和室さえ無い家庭も多く砥床の間のある住宅減っていますが、掛け軸は床の間に四季折々の花鳥画や山水画などの絵を掛けて鑑賞してきました。
暮らしのアクセントとして、日本独特の生活の一部だったようです。
収納する時には巻いて、桐箱に保存していました。

江戸表具の特徴は、何事も多様化し、個性を競い合っている現代と似たところがあります。
伝統表具も時代の変化とともに順応していかねばならないと考えています。
伝承されてきた確かな技術と、基本技術を生かして、大切な文化財は修復して後世に残し、なお新しい感覚の現代表具が出来ればと願っています。

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工房名:江戸表具工房 笹谷
所在地:〒134-0081 東京都江戸川区北葛西2-1-11
電話&FAX:03-3687-4688
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直接オーダー:不可
仕事場の見学:不可 
体験の実施 :不可