平岡 笑子

能面 平岡 笑子 Emiko Hiraoka

能 面
平岡 笑子

【工芸者略歴】

昭和19年   生まれ
昭和63年  能面雪赤院に入会 田島満春氏に入門
平成5年~  毎年、芸術劇場 能面展出展
平成11年  東京海上火災本社ビルロビーにて展示会
平成13年  江戸川区伝統工芸会入会
       江戸川伝統工芸展「孫次郎」で奨励賞受賞
平成15年  長野市メルパルクにて「盆石と能面展」出展
平成17年  能面創雅会入会、高津紘一氏に師事
平成20年  オーストラリア、ゴスフォード市に
       多田前江戸川区長「増女・般若」の2面を持参、寄贈 ※上記写真
平成20年  篠崎文化プラザ企画展「気に魅せられて」に出品
平成23年  能面展会場を、池袋より有楽町の交通会館に移し、毎年開催
令和元年   新国立美術館にて「21世紀アートボーダレスJAPAN展」で、参議院議長北村経夫賞 受賞

【工芸者より】
能面は、主な材料は桧(ひのき)です。
顔の中で一番高い場所である、鼻の高さに合わせて材の厚さが決まります。
顔の幅や長さは、面の種類によって様々ですが、制作する能面の型紙に合わせそれよりも大きなサイズの材を鋸(のこぎり)で切り出すところから作業がはじまります。
側面部分は鉈(なた)で落としたりと、荒彫りはかなりの力仕事です。
面の表情は、細心の注意を払いながら慎重に、刃先の異なる20~30種類ほどの彫刻刀を使用して繊細に仕上げていきます。
また、毛書き(けがき)では、面相筆で髪の毛を一本一本丁寧に書いていきます。
力仕事である荒彫りの鋸や鉈から、繊細な表情を生み出す彫刻刀や面相筆まで、「力強さ」と「繊細さ」で苦労します。

また、こんなこともありました。
能面は「人の顔」なものですから、人の顔が気になってしまい、電車などに乗った時など、前の席に座っている方の顔をじっと見入ってしまう・・・なんていう失礼な事もありました。

——————————————————————————–
教室:有楽町線「赤塚駅」下車 ※所在地はお問い合わせください
mail:emico.treebell@gmail.com