鈴木 菊松

相談役 鈴木 菊松 Kikumatsu Suzuki

木工
鈴木 菊松

【工芸者略歴】

大正13年  生まれ
昭和63年  江戸川伝統工芸展 教育委員会賞受賞
平成2年   江戸川区指定無形文化財認定
平成6年   江戸川伝統工芸展「変形菓子器」区長賞受賞
平成12年  江戸川伝統工芸展 「菓子器」教育委員会賞受賞
平成22年  江戸川伝統工芸展 「亀甲皿」技能賞受賞
平成25年  江戸川伝統工芸展 「菓子器」区長賞受賞

【工芸者より】
戦時中、まだ20歳そこそこの頃に、軍事品の製造工場で旋盤の木型職人として働いていました。
終戦後は、それまでの木型職人として働いていた経験から、平和産業としての木工職人として家具などの制作を行う工場を転々としながら技術を習得し、木工家具職人となりました。

「鉋名人!!鈴木菊松」
電動工具や紙やすりなどを使用せずに、鋸と鉋のみで仕事をする技術や長年の功績が認められ、平成2年には江戸川区指定無形文化財認定となりました。
その際には「千社額(せんじゃがく)」が江戸川区教育委員会文化財にて買い上げされました。
昔は、釣りや山登りが趣味でしたが、この頃はもっぱらカラオケや盆栽が趣味です。
コロナ禍でカラオケも出来なくなりましたが、食事の買い物や散歩を欠かさず、96歳の今も現役職人のスーパーおじいちゃんです!

【木材のお話】
かつて木材は、木場から川を船で運ばれており、その際に水に浸ることで木材の灰汁が抜け、水に晒される事で木材の強度が出ていました。そして、保管の際にもあえて雨ざらしにすることで、更に灰汁が抜け、強度のある質の良い材木として長く使う事が出来たものでした。
現在の様に、運搬方法が船からトラックを使った陸路になってからは、人工的に水に浸けられていますが、短時間でその作業を行う為昔と比べると良い木材が少なくなっています。
加工前には十分な乾燥が必要ですが、桐などの柔らかい材は乾燥も早く、欅やタモなどは乾燥に時間がかかります。
また、堅木として有名な白檀(びゃくだん)は原産国のインドが伐採や禁輸対象としている為に入手困難となっており、20~30年程前に購入したものを今も大切に使っています。

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所在地:非公表
電話:非公表 
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直接オーダー:不可
仕事場の見学:不可
体験の実施 :不可