草薙 惠子

副会長 染色 草薙 惠子 Keiko Kusanagi

染色・手描き友禅
草薙 惠子

【工芸者略歴】

昭和28年 江戸川区生まれ 
昭和51年 大塚末子きもの学院 友禅染色研究科卒
昭和60年 日本染色作家連盟殊工芸展 入選
平成 6年 江戸川伝統工芸展 区長賞受賞 他 各賞受賞
~12年   
      江戸川区・鶴岡市文化交流作品展 出品
平成18年 (社)日本工芸会 伝統工芸新作展 入選・江戸川伝統工芸展 教育委員会賞受賞
平成20年 (社)日本工芸会 東日本伝統工芸展 入選
平成26年 (社)日本工芸会 東日本伝統工芸展 入選
平成28年 (社)日本工芸会 東日本伝統工芸展 入選

【工芸者より】
日本の民族衣装は、江戸時代に小袖が流行し現代の着物に近い形になりました。丁度その頃に友禅染の技法が登場します。
着物の文様には様々な歴史があり、その成り立ちを調べると意外な発見に出会います。
模様や色で身分を表したり、現代とは自由さにおいて大きな隔たりがありました。
漢詩、風景、物語などが模様として取り入れら、優れたデザイナーの存在を実感します。
江戸時代からの友禅技法を絶やさないためにも、着物に拘らず日常に取り入れて頂けるような商品の開発に努力しています。

例えば
・古典文様を現代風にアレンジし、新たな構図と色彩の着物や帯
・周囲を墨流し染めしたハンカチーフに花柄等を友禅染した商品
・手塚治虫のキャラクター(リボンの騎士)とコラボしたプチスカーフ
・野菜をデザインした友禅染めのネクタイ(江戸川区産学公プロジェクト商品)
・風神雷神をデザインした友禅染めボディバック(江戸川区産学公プロジェクト商品)

墨流し染めは平安時代に和紙に染められた技法でその技法を用いて布に染めた生地を様々な日用品に加工して商品化しています。
唯一無二の色柄が多くの人に好まれ、コロナ禍の今年は墨流し染めのマスクが人気商品となっています。

※写真は大まかな友禅染の工程写真です。
(完成品は公益社団法人日本工芸会第56回東日本伝統工芸展 入選作品)

・写真上左
仮絵羽(かりえば)(白生地を着物の形に仮縫い)した着物の白生地に下絵を青花(あおばな)で描いている

・写真上中
下絵に沿って糸目糊(いとめのり)を置き、色を挿している。手前の竹の棒は伸子(生地を弛ませない為)

・写真下左
色挿(いろざ)し後模様を伏せ地染めした状態

・写真下中
水元(みずもと)(水洗い)後、生地を乾かす為に張り手に張っている状態

・写真右
完成した友禅染の作品

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【普段使用している道具の一部をご紹介します】
・写真左下の筆は、下絵を描く筆と彩色する筆。
・写真左上は、染料を作る小皿。
・写真中央は、生地を張る為に使う伸子で、両端に針がある。
・写真右は、生地は挟んで両端から引っ張り染める為に使う張り手と言います。


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工房名:染色工房くさなぎ
所在地:〒133-0061 東京都江戸川区篠崎町4-17-4
電話&FAX:03-3679-8263
mail:yuzen_kusanagi@yahoo.co.jp
オンラインショップ https://kusanagi-some60.ocnk.net/
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【以下のお問い合わせについては、直接工芸者へお問い合わせください】
直接オーダー:不可
仕事場の見学:不可 ※事前連絡にて応相談
体験の実施 :可  ※事前連絡が必要、場合により不可になる事あり